Amazon Marketing Cloud、5年間のリテールデータのルックバックによって効果測定機能を拡張

2025年1月7日

ノートパソコンを持つ男性

Amazon Adsは本日、CES 2025において、ブランドが効果測定を行うためにAmazon Marketing Cloud(AMC)で最大5年間のAmazonストアの購入シグナルを照会できる機能を提供することを発表しました。これにより、現在の13か月のルックバックウィンドウが大幅に延長されます。AMCは、あらゆる規模のAmazon広告主様が高度な計画機能と効果測定機能を利用できる、安全でプライバシーに配慮したクラウドベースのクリーンルームソリューションです。購入シグナルの履歴がより長期間にわたって利用可能になったことで、顧客生涯価値やブランド新規顧客などの主要な広告指標の精度が向上します。これにより、特にライフサイクルが長い商品や季節商品を販売するブランドのカスタマージャーニーをより包括的に把握できるようになります。

広告測定担当副社長であるPaula Despinsは、次のように話しています。「私たちは、AMCの堅牢なフルファネルプランニング機能、効果測定機能、最適化機能を継続的に拡張し、さらに使いやすくしていきます。ブランドが利用できるAmazonでの購入シグナルのルックバックウィンドウを13か月から5年間に延長することで、広告主様は、商品のライフサイクルやブランドポートフォリオへのお客様の長期的なエンゲージメントに基づいて、より長期間にわたる分析を行うことができます。これにより、顧客生涯価値やブランドを初めて購入する顧客の割合など、主要なカスタマージャーニー指標をより深く理解できるようになります。」

顧客生涯価値

顧客生涯価値により、ブランドは自社の商品ポートフォリオ全体にわたる、お客様からの将来的な総収益を見積もることができます。また、追加の履歴データを活用することで、より包括的な分析が可能になります。たとえば、ランドリー用品やハウスクリーニング用品など、複数の関連カテゴリーの商品を販売しているブランドは、お客様が長期間にわたってさまざまな商品ラインを購入するにつれて、顧客生涯価値がどのように高まるかを測定できます。このような追加のインサイトにより、ブランドはお客様との関係をより包括的に把握できるようになります。

ブランド新規顧客

ブランド新規顧客は、特定の期間において、そのブランドの商品を初めて購入したお客様の割合を測定する指標です。ノートパソコンなど、3〜5年の間隔で購入されるライフサイクルが比較的長い商品の場合は、購入履歴ウィンドウの期間が長くなることで、認知度の向上や検討の促進、新規顧客の獲得、ロイヤルティの強化を目指すマーケティング戦略全体で効率を高めることができます。

季節カテゴリー

アレルギー薬、園芸・ガーデニング用品、新学期用品、ホリデーデコレーションなどの季節カテゴリーでは、ルックバックウィンドウが長くなることで、シグナルが増加し、複数年にわたり前年比を比較できるというメリットが得られます。

Flywheelの共同創設者であるPatrick Miller氏は、次のように語ります。「Amazon Marketing Cloudは、消費者の購入までの過程を解読し、長期的な価値を推定するうえで革新的ですが、13か月のルックバックウィンドウでは、特に購入サイクルが長いブランドにとっては、その真の可能性を捉えきれない可能性があります。AMCで5年間の購入データを分析することにより、メーカーは商品ポートフォリオ全体において、消費者がいつ、どこで、どのように増加しているかをより明確に把握し、企業全体に大規模な波及効果をもたらす最適な参入ポイントとなる商品を特定することができます。今回のリリースにより、メーカーはこのハロー効果を予測する必要がなくなり、分析に基づいて明確に自信を持って戦略を実行することができます。」

5年間のリテールデータのルックバック機能は現在、AMCの有料機能として限定ベータ版で提供されており、すでに複数の広告主様がこの機能を使用しています。

UnBoxed 2024において、Amazon Adsは広告主様向けに、商品、最適化、効果測定のソリューションを簡素化するための新しいAMC機能をいくつか発表 しました。これらの機能により、すべての広告主様が利用できる、洗練されたフルファネルの効果測定機能と最適化機能がさらに強化されます。AMCを利用すると、広告主様は自社のファーストパーティデータとAmazon Adsのシグナルを結合して、カスタマージャーニーを理解し、オーディエンスを構築して活性化することができます。