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サプライサイドプラットフォーム(SSP)とは? 知っておきたい情報のご紹介
サプライサイドプラットフォームは、セルサイドプラットフォームまたはSSPとも呼ばれ、インプレッションに基づいて、ウェブサイトやアプリ上の広告スペースの販売促進をサポートするために使用されるテクノロジーです。これは、デマンドサイドプラットフォーム、代理店のトレーディングデスク、広告サーバー、広告ネットワークとともに、アドテックのエコシステムにおいて中核となる要素です。
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Amazon DSPは、新規および既存のオーディエンスにリーチするために、運用型広告として広告を購入できるデマンドサイドプラットフォームです。
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以前、デジタル広告の売買は、広告掲載枠や価格について交渉する人間の営業担当者によって行われていました。しかし現在、これらのトランザクションの多くは、プログラマティック広告と呼ばれるプロセスを通じて行われています。これにより、デジタル広告の売買は、より安価で、より効率的かつ迅速に行うことができるようになりました。この言葉を初めて聞いたという方にとっては、今が、プログラマティック広告の世界を知るチャンスです。Statistaによると、2021年に世界全体でプログラマティック広告に投じられた広告費は1,500億ドルを超えると推定されています。また、プログラマティック広告は世界中で勢いを増し続けており、プログラマティックメディアの購入額は、米国のデジタル広告費合計の85%、ヨーロッパでは80%強を占めています。さらに、世界全体でのプログラマティックメディアの購入額は、今年の全デジタル広告費の68%を占めると予測されています。
プログラマティック広告を本当に理解するには、その主要コンポーネントの1つである、 サプライサイドプラットフォーム(SSP)を理解することが重要です。
サプライサイドプラットフォームとは
サプライサイドプラットフォーム(SSP)は、パブリッシャーが広告インプレッションの販売を促進するためのプログラマティックソフトウェアです。SSPにおいて、パブリッシャーは複数の広告エクスチェンジ、デマンドサイドプラットフォーム、広告ネットワークと同時につながることができます。それにより、パブリッシャー(サプライヤーとも呼ばれる)はより多くの潜在的な購入者にインプレッションを販売でき、サプライヤーは収益を最大化するために入札範囲を設定できます。
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サプライサイドプラットフォームとデマンドサイドプラットフォームの違いは何ですか?
デマンドサイドプラットフォーム(DSP)は、広告主様向けのプログラマティックソフトウェアです。DSPは、SSP、広告エクスチェンジ、広告ネットワーク、および直接統合を通して、多数のパブリッシャーから円滑にメディアを購入するのに役立ちます。DSPは、ブランドや代理店(デマンドサイド)が、購入するインプレッションと価格(サプライサイド)を決定するのに役立ちます。広告主様は、人口統計やショッピングと閲覧のシグナルに基づいてオーディエンスを選択できます。SSPも類似の機能とテクノロジーを提供しますが、それらはパブリッシャーが在庫を最適化し、ベストオファー(イールドの最大化とも言う)を得るのに役立てるために使用されます。
詳しくは、サプライサイドとデマンドサイドのプラットフォームの違いをご覧ください。
SSPはどのように機能しますか?
サプライサイドプラットフォームでは、パブリッシャーがプログラマティックマーケットプレイスで複数のデマンドソースと同時につながります。SSPは、パブリッシャーがデマンドソースを集約、統合、管理するためのテクノロジーとリソースを提供します。パブリッシャーは、ブランドセーフティガイドライン、カテゴリー、価格を設定します。パブリッシャーが基準を設定すると、SSPはこれらすべての要素を加味したオークションを開催し、最高額の入札者が落札者となります。
AmazonにSSPはありますか?
はい。Amazon DSPでは、Amazon Publisher Services(APS)を通じてサードパーティパブリッシャーの在庫にアクセスできます。APSにより、Amazon DSPを通じて購入する広告主様は、ビューアビリティに優れ、CPMが低く、ROASが高い、高品質で厳選されたサプライに直接アクセスすることができます。Amazonの招待制のサービスは、Amazon DSPを含め、パブリッシャーと購入者に透明性と効率性を提供します。
SSPはプログラマティック広告のエコシステムにどのように適合しますか?
SSPはプログラマティック広告のエコシステムに欠かせない要素であり、デジタル広告の売買を促進するのに役立つ重要なツールです。SSPがこのプロセスにどのように適合するかを次に示します。
リアルタイム入札トランザクション
リアルタイム入札(RTB)は、運用型広告を購入する方法です。RTBを使用すると、広告主様はあるインプレッションが利用可能になったときにオークションに参加できます。入札額がオークションに勝つと、その広告はパブリッシャーのサイトに表示されます。RTBは効率的であるだけでなく、広告主様が最も関連性の高い広告在庫に重点を置くのに役立ちます。RTBを使用するパブリッシャーと広告主様は、SSPによって円滑に広告を売買することができます。
サプライパスの最適化
SSPは、パブリッシャーがレイテンシー、ユニークデマンド、入札率、広告スペースの空き状況などの要素に基づいて、適切なデマンドソースを見つけるのに役立ちます。
フリークエンシーキャップ
フリークエンシーキャップにより、広告主様は設定した期間内に広告がお客様に表示される回数を制限できます。
SSPの主要コンポーネントは何ですか?
SSPは、プログラマティック広告の売買において多くの重要な機能を提供します。サプライサイドプラットフォームの主な特徴をいくつかご紹介します。
広告エクスチェンジ
広告エクスチェンジにより、SSPおよびDSPにおいて、リアルタイム入札トランザクションを通じてコミュニケーションを行ったり、広告の売買を促進したりすることができます。
分析レポート
SSPでは、広告在庫のパフォーマンスに関する詳細なレポートが提供されるため、パブリッシャーはキャンペーンを最適化できます。
広告在庫管理
SSPを使用すると、パブリッシャーは在庫を制御して、販売される広告の種類を管理できます。
統合
SSPは他のアドテックと統合できるため、パブリッシャーは、関連性の高いオーディエンスにリーチするためのより詳細なインサイトを追加できます。
ヘッダー入札
ヘッダー入札は、パブリッシャーが同時に複数のデマンドソースからの入札額をリクエストし、イールドを向上させるための技術です。たとえば、APSはヘッダー入札統合のみをサポートすることで、広告主様がパブリッシャーの在庫へのリーチを最大化できるようにしています。これにより、APSは広告の埋まり具合を管理して、競合分離やフリークエンシーキャップなどの調整を行うことができます。サーバー間統合により、広告主様は複数の入札額を同時にリクエストし、入札によって提供された、追加の需要を広告配信システムで管理できます。
1 Statista、Global Programmatic Advertising Spending、2021年
2 eMarketer、Programmatic Digital Display Ad Spending Forecast、2021年6月