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AVOD、SVOD、TVOD、PVOD: ビデオオンデマンド、説明

AVOD、SVOD、TVODは、ビデオオンデマンドでの広告、つまり映画、テレビ番組、スポーツ番組などのオンデマンドコンテンツやストリーミングコンテンツに動画広告を統合することを表す略語です。

Amazon Adsの利用を開始して、商品を掲載し、キャンペーンを作成しましょう。

利用経験が限られている場合は、Amazon Adsが管理するサービスをリクエストしてください。最低予算が適用されます。

注目が集まる場所ではたらきかけましょう。Prime Videoの受賞歴のある番組や映画に表示されるストリーミングTV広告でリーチを拡大しましょう。

スポンサーTVは、セルフサービス型広告ソリューションです。あらゆる規模のブランドも、オーディエンスのテレビ画面を通じてリーチすることが可能です。

VOD(ビデオオンデマンド)、AVOD(広告ビデオオンデマンド)とは何ですか?

VOD(ビデオオンデマンド)はテレビ番組や映画などのオンデマンドコンテンツであり、従来の放送を利用せずに、コンピューターやコネクテッドTVなどの個人用デバイスで視聴されます。AVOD(広告ベースのビデオオンデマンド)は、ストリーミング動画内で広告が表示されるVODの一種です。適切なタイミングで、適切な場所にいる最適なお客様にリーチするビジネスモデルをAVODで構築することは難しいことのように思えますが、 Amazon Adsプロダクトがサポートします。

AVODの仕組み

VODでは、視聴者にオンデマンドデバイスでストリーミング、ライブ視聴、ダウンロードできる動画コンテンツが提供されます。AVODがオーバーザトップ(OTT)(またはストリーミングTV)動画コンテンツに統合されると、従来のTV広告に比べて、より多くのオーディエンス層を対象とすることができます。また、この広告はスキップ不可であるため、マーケティング担当者が増え続けるオーディエンスに自社商品を紹介するのに役立ちます。たとえば、FAST(無料広告付きストリーミングTV)サービスであるFreeveeの総視聴時間は2023年には前年比で38%増加し、34億時間を超えました。1

AVODのメリット

お気に入りのテレビ番組、映画、スポーツの視聴者は増え続けているため、ビデオオンデマンドのストリーミングへの転換は依然として堅調です。Statistaによると、VODが世界中で生み出す収益は、2023年の1,594億ドルから2027年には2,309億ドルまで増加すると予想されています。2 広告主様はこの点に注目して、広告ベースの動画を印刷物や物理的な広告と統合する方法などについてブレインストーミングすることができます。

AVODのタイプ

動画広告

AVODの主なタイプは動画広告です。これは、プレミアムコンテンツと一緒に動画キャンペーンが表示される広告フォーマットです。

動画広告の仕組み

動画広告は、ブランドからお取引企業様、出品者、代理店様まで、さまざまな広告主様に対し、その効果を発揮します。スポーツ用品を販売していて、キャンペーンをライブスポーツストリーミングで展開したいとお考えですか? 動画広告が効果的です。関連動画で美容関連商品のキャンペーンを活用したいですか? 動画広告も効果的です。

動画広告のタイプ

動画広告は、プレロール広告、ミッドロール広告、ポストロール広告の3つのカテゴリーに分類されます。名前で分かるように、プレロール広告は動画が表示される前に、ミッドロール広告は動画の途中に、ポストロール広告は動画の終わりにそれぞれ再生されます。プレロール広告とミッドロール広告は、少なくとも、視聴者が新しい番組の最新エピソードを引き続き視聴したい場合はスキップできません。

動画広告を始める方法

既存のクリエイティブアセットに対してセルフサービスのオプションを利用する、または若干のサポートを必要とするなど、さまざまな方法で開始できます。いずれの場合であってもAmazon Adsがお手伝いします。動画のアイデアを出し、Amazon Adsに連絡してそのアイデアを実現するだけで、簡単に動画広告を開始できます。

広告を出しているものの動画がまだない場合は、編集と制作をサポートするAmazonの動画クリエイティブ制作編集サービスの利用をおすすめします。共有する準備ができている動画広告がすでにある場合は、Amazon内に限らず、最適な掲載場所を見つけられるようサポートします。どこから手を付けていいか分からなくても、 お問い合わせいただければ、適切なクリエイティブサービスを見つけるお手伝いをいたします。

リーチオプション

動画広告は、Prime Video、Freevee、Twitch、Fire TVチャネル、スポーツライブストリーミング、その他のプレミアムサードパーティパブリッシャーでお気に入りの番組、ゲーム、映画を楽しんでいるお客様に表示できます。表示される場所は、別の動画の中だけとは限りません。 動画広告は、IMDb.comやAmazonストアなどにも表示できます。お客様が動画の視聴、番組グッズの購入、映画の検索を行っているあらゆる場所が、動画広告に適した場所になります。

レポート機能

動画広告の作成を開始したら、キャンペーンを最大限に活用し、何がお客様にアピールしているかを把握するために、キャンペーンを測定する必要があります。Amazonにおけるキャンペーンのファーストパーティのレポート指標には、インプレッション、ユニークリーチ、動画再生完了率(VCR)、商品詳細ページビュー、ブランド検索、ブランド新規顧客などが含まれます。また、Amazonでは、動画広告のパフォーマンスを測定するサードパーティの効果測定プロバイダーを20社以上サポートしています。このようなインサイトは、興味を持ったウォッチャーが受動的な視聴者から積極的な購入者、さらには満足顧客へと導かれる可能性がある動画広告タイプについての重要な情報を提供します。加えて、動画の購入と投資の測定も重要です。キャンペーンの指標を確認することで、予算が最も効果的なものに配分されていることを確認するのに役立ちます。

最適化とクロスセルの機会

動画広告のもう1つのメリットは、クロスセル機会が提供されることです。つまり、お客様が閲覧している商品や動画を視聴している商品の関連商品を示すことで、お客様への情報提供に役立ちます。

オンライン動画

オンライン動画広告を始める方法

Amazon Adsのもう1つの注目のソリューションがオンライン動画(OLV)広告です。これは、デスクトップ、モバイル、タブレットにまたがってストリーミングされるコンテンツに表示される広告です。OLV広告は、お客様が視聴、ショッピング、閲覧する場所でお客様にリーチできます。OLV広告を使用するには、まず広告を表示する場所と、利用可能なクリエイティブアセット(あれば)について検討します。オンライン動画広告に関する6つのヒントを確認した上で、Amazonのセルフサービスパッケージを利用して開始できます。さらにサポートが必要な場合には、Amazon DSPでマネージドサービスオプションも提供されています。以下の手順で始めましょう:

  1. Amazon DSPアカウントを作成します。
  2. 手順に従って動画キャンペーンを作成します。
  3. 広告を掲載する場所と対象オーディエンスを選択します。
  4. KPIと最適化を選択します。
  5. すぐに入札を開始しましょう。

リーチオプション

OLV広告は、インストリーム広告(動画の再生前、再生中、再生後)とアウトストリーム(テキストと画像の間)に掲載できます。TwitchやIMDb.comなどのビデオストリーミングプラットフォームだけでなく、さまざまなプレミアムサードパーティパブリッシャーにも表示できます。Amazonオーディエンスやカスタムオーディエンスなど、広告のオーディエンスを指定することもできます。OLV広告には、スキップ可能なバージョンとスキップ不可なバージョンがあります。適切な場所、適切な方法でお客様にリーチする多彩な柔軟性が備わっています。

価格設定と購入

OLV広告のセルフサービスパッケージに推奨されるキャンペーンの最低額は1万ドル、マネージドサービスパッケージのキャンペーンの最低額は5万ドルです。広告は、動的な1,000回表示あたりの単価(CPM)リアルタイムオークションを通じてプログラマティックに販売されます。CMPは、1,000インプレッション、つまり広告が表示された回数に対して一定の金額を支払う価格設定モデルです。CPMを使用すると、広告主様は、各掲載枠における毎月または四半期ごとのインプレッション数に基づいて設定された価格を支払います。

まだ動画がなく、アセットの作成に支援が必要な場合は、Amazon Adsの動画クリエイティブ制作編集サービスを利用すると、コンプライアンスに準拠したお客様の心を動かす動画を制作する上でサポートが得られます。対象となるキャンペーンを利用して付加価値として動画を入手することも、お手頃価格の有料サービスとして動画を入手することもできます。

レポート機能

OLV広告では、どのようなタイプのキャンペーンがどのようなタイプのオーディエンスにアピールしているかを把握するのに役立つ、レポートのさまざまなオプションがあります。Amazon Adsは、ファーストパーティとサードパーティのシグナルを活用することで、透明性を高め、ユニークなインサイトの発見をサポートします。測定されるファーストパーティのレポート指標としては、インプレッション、ユニークリーチ、動画再生完了率(VCR)、商品詳細ページビュー、ブランド検索、ブランド新規顧客指標などがあります。これらはキャンペーンの直接的な結果であり、マーケティング目標が達成されているか、あるいは微調整が必要かを判断するのに役立ちます。最初のインプレッションからコンバージョン、リピート顧客に至るまで、すべての顧客タッチポイントを包括的に把握できます。

たとえば、主要な目標の1つがブランドの検討を促すことである場合、OLV広告の商品詳細ページの閲覧率(DPVR)に注目することが大いに役立ちます。DPVRは、お客様に対してより考え抜かれたショッピングプロセスを示すものとなるからです。さらに多くのレポートオプションが必要な場合は、Amazonがサポートする30社を超えるサードパーティの測定プロバイダーを利用すると、さらに深く掘り下げるのに役立ちます。

ストリーミングTV

広告を始める方法

動画キャンペーンに役立つもう1つのAmazon Adsプロダクトが、ストリーミングTV広告です。これらはフルスクリーンで表示される、スキップ不可の動画広告であり、TV番組、映画、ライブエンターテイメントなどの動画コンテンツの再生中やその前後に表示されます。マネージドサービスオプションもセルフサービスオプションもあり、次のような方法で開始できます。

  1. Amazon DSPアカウントを作成します。
  2. 指示に従って動画キャンペーンを作成します。
  3. 広告を掲載する場所と対象オーディエンスを選択します。
  4. KPIと最適化戦略を選択します。
  5. クリエイティブアセットを追加するか、Amazonのクリエイティブビルダーを利用します。
  6. すぐに入札を開始しましょう。

リーチオプション

ストリーミングTV広告は、コネクテッドTV、モバイル、デスクトップで表示できます。これらの広告は、Prime Video、Amazon Freevee、Twitch、スポーツのライブ中継、Fire TVチャネル、主要なサードパーティのTVパブリッシャーや放送局に表示できます。Prime Videoの「ロードハウス/孤独の街」などの映画から、「Thursday Night Football」に至るまで、あらゆるものが対象になります。(なお、供給状況は地域によって異なります。)

価格設定と購入

ストリーミングTV広告には複数の購入オプションがあります。購入オプションはAmazon DSPのマネージドサービスパッケージでもセルフサービスパッケージでもご利用いただけます。セルフサービスパッケージに推奨されるキャンペーンの最低額は1万ドル、マネージドサービスパッケージのキャンペーンは最低額は5万ドルです。クリエイティブアセットの調達についてサポートが必要な場合は、お手頃価格の有料サービスとして制作や編集を追加することもできます。

レポート機能

ストリーミングTV広告には、多数のレポート機能も付属しています。まず、リアルタイムで更新される何十億ものショッピングシグナルやストリーミングシグナルに基づいて、2万人を超えるファーストパーティオーディエンスにアクセスできます。また、配信されたインプレッション数、ユニークリーチ、動画再生完了率(VCR)などの主要な指標をレポートすることで、キャンペーン成功の測定を支援します。

さらに掘り下げるには、Kantarなどのプロバイダーや、当社のファーストパーティソリューションであるAmazonブランドリフトを使用した、キャンペーン後のブランドの向上率調査を活用できます。また、Nielsenトータル広告視聴率(TAR)などの調査を使用して、リニアTVのオーディエンスにおける配信の増分を測定することや、Samba TVのTrue Reach and Frequencyのような自動コンテンツ認識(ACR)ベースのソリューションを使用して、リニアTVとストリーミングTV全体におけるオーディエンスに対する配信を測定することもできます。

最適化とクロスセルの機会

ストリーミングTV広告は、リーチを拡大する大きなチャンスとなります。Prime Video、Amazon Freevee、Amazon Publisher Direct、Fire TVチャネル、Thursday Night Football、TwitchなどのストリーミングTVサービスでは、広告対応の月間平均リーチ数が1億7,500万人を超えています。3 プラットフォーム別にキャンペーンを最適化することで、さまざまな興味・関心を持つオーディエンスに幅広くリーチすることができます。

その他のAmazon Ads動画広告ソリューション

動画広告でさらに成果を上げることを目指すこともできます。Amazon Adsには、スポンサーブランド広告動画やスポンサーディスプレイ広告動画など、Amazon内外のオーディエンスにクリエイティブを提示するのに役立つ商品/プロダクトが各種備わっています。また、リアルタイムでストリーミングサービスを利用しているオーディエンスに最適なAmazon Liveも利用できます。

SVODとは何ですか?

SVOD(定額制動画配信)は、有料登録を通じてサービスプロバイダーに配信されるTVや動画のストリーミングです。SVODでは、視聴者がお気に入りの番組をライブまたはオンデマンドで視聴できるようになっています。たとえば、Prime Videoでは、Amazon Prime会員特典としてTV番組が視聴者に提供されています。

AVODとSVODの対比

AVODとSVODの違いは簡単です。 AVODストリームには広告が含まれますが、SVODストリームには有料登録料と引き換えに広告が表示されません。ビデオサービスとして、どちらか一方をお客様に提供することも、両方を組み合わせて提供することもできます。

TVODとは何ですか?

TVOD(トランザクションビデオオンデマンド)とは、サービスプロバイダーを介した1回限りの動画配信のことです。TVODでは、特定の映画や番組についてお客様に個別の料金を請求します。たとえば、Prime Videoで映画をレンタルして1回視聴する場合などが該当します。

PVODとは何ですか?

PVOD(プレミアムビデオオンデマンド)は、追加料金を支払うことを条件に、お客様にプレミアムで独占的なコンテンツを提供するサービスです。お客様には、早期アクセス視聴や独占ストリーミングといった特別なコンテンツが提供されます。たとえば、フットボールの大きな試合や生放送の授賞式を視聴するために、1回限りの料金を支払う場合などが該当します。

CSAI、SSAIとは何ですか?

CSAI(クライアント側の広告挿入)はお客様に直接広告を追加し、SSAI(サーバー側の広告挿入)は動画ストリームに直接広告を追加します。CSAIとSSAIの違いは、CSAIでは広告をお客様向けにパーソナライズできるのに対し、SSAIでは中断や遅延の問題が生じにくいという点にあります。

AVODとFASTの対比

FASTは、Freeveeにある多くのチャネルのように、従来のリニアTVに回帰した配信モデルです。視聴者はAVODでオンデマンドコンテンツを選択する代わりに、ストリーミングチャネルでスケジュールされた番組を視聴することができます。

AVODの例

事例

高品質の調理器具ブランドがストリーミングTV広告を活用して、売場内と売場外の両方のお客様にはたらきかける「常時掲載」のアプローチを展開した方法をご覧ください。

HexClad

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Kia Country of Savannahのロゴ

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TCPサムネイル

1 Amazon Internalデータ、米国、2022~2023年
2 Statista、グローバル、2023年
3 Amazon internalデータ、米国、2023年第2四半期~2024年第1四半期