WonderyのJen Sargent氏がポッドキャスト広告の助けを借りて消費者との関係を築くことについて語る

2023年8月16日 | 投稿者:Jareen Imam、コンテンツおよび編集シニアマネージャー

Jen Sargent氏

WonderyのCEOであるJen Sargent氏は、オーディエンスとのつながりという点でオーディオは動画と同じくらいの効果をもたらし得ると述べています。

「消費者との関係を築くことに関しては、視覚よりも聴覚に訴えるほうが効果的だと思います。消費者はポッドキャストを聴くと想像力をかき立てられます」。

オーディエンスが複数のチャネルにおいてより細分化されている今、ブランドは、オーディエンスとつながり、オーディエンスにはたらきかけるための、より効率的で効果的な方法を模索しています。SargentはAmazonの一部としてプレミアムでグローバルなポッドキャストパブリッシャーおよびコンテンツスタジオであるWonderyを監督しています。長年にわたってオーディオ業界の先頭に立っており、デジタルメディアと音声コンテンツのルネサンスにおける消費者の習慣がどのように変化したかを見てきました。

2023年のカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルで、ブランドがお客様とのより強固な関係を築くうえでポッドキャストと音声広告がどのように役立つかについてSargentと話し合いました。Sargent氏のキャリアについて、またブランドが現在のオーディオ業界に参入するうえでオーディオに関する彼女の専門知識がどのように役立つかについて詳しく学びましょう。

ご自身のキャリアについて教えいただけますか。広告を始めたきっかけは何ですか? ポッドキャストについてはどうですか?

エンターテイメントのファンであり、エンジニアリングの学生でもあった私は、テクノロジーとメディアの融合にいつも魅力を感じていました。大学を卒業したばかりの頃、当時のデジタル広告ソフトウェア業界のリーダーだった独立系企業で働いていました。広告主様がオンラインのオーディエンスにリーチし、パブリッシャーがウェブ上のコンテンツを収益化できるようサポートしていました。

それ以来、従来のパブリッシャーとデジタルブランドの両方と協力して、ウェブ、モバイル、および動画におけるコンテンツの作成と収益化を行ってきました。個人的には、2017年頃にポッドキャストに関心を抱くようになりました。ロサンゼルスでの長時間の通勤時間中にポッドキャストが役立ったからです。その頃からメディアに夢中になり、2018年にWonderyに入社しました。

オーディオについて、インスピレーションを得たり情熱を注ぐきっかけになったものを聴いたときの、お気に入りの思い出はありますか?

私にはお気に入りの思い出が2つあります。1つは、Masters of Scaleを聴いたことです。それは私が見つけた初期のポッドキャストの1つです。AmazonがWonderyを買収する前はスタートアップ企業で12年間働いていたので、会社の創設者に関する特集記事は私にとって刺激的で、新しいことを学ぶのに役立ちました。

もう1つのお気に入りの思い出は、Wonderyに入社してチーフコンテンツオフィサーのMarshall Lewyから、子ども向けの人気ポッドキャストの1つである「Wow in the World」について聞いたことです。その日、家に帰って子どもたちにも教えました。子どもたちがとても引きつけられ興奮しているのを見て、私は衝撃を受けました。その番組は子どもたちの想像力をかき立てながら、楽しく科学の一面を学べるものでした。

現在のWonderyの広告プロダクトについてどんな点が素晴らしいと思いますか?

私が最も興奮を覚えるのは、Wonderyがイノベーションを起こし続けていることです。Amazonの一部となった今、私たちはインサイト、リテールシグナル、エンターテイメント消費に関するインサイト、そしてお客様のポッドキャスト広告に革命をもたらすうえで役立つ新しいテクノロジーイノベーションを、ユニークかつ比類のない仕方で活用できるようになりました。

オーディオの観点から見ると、現在のブランド成長における最大の課題は何ですか?

ブランドは、ラジオやデジタル動画を購入するのと同じようにポッドキャスト広告を購入することを期待するかもしれませんが、ポッドキャストは異なるメディアであり、アプローチする方法を変える必要があります。マーケティング担当者の仕事で最も大変なのは、消費者の注目を集めることです。消費者の平均的な注意持続時間は8秒です。1 ほとんどの広告購入において、インスピレーションを与えて行動を促すことができるのは8秒です。2 これはマーケティング担当者にとって大変なタスクです。

次に、ポッドキャストリスナーの注意持続時間について考えてみましょう。ポッドキャストの魅力的な性質、および幅広い関心分野と利用可能なコンテンツのおかげで、最も熱心なポッドキャスト消費者の注目を集めることができるのは、1週間に平均11時間です。つまり、熱心なリスナーには1日1時間より長くはたらきかけることができます。3

Wonderyの広告プロダクトは、ブランドがオーディエンスとのより強固な関係を築くうえでどのように役立ちますか?

消費者がポッドキャストを聴くと、想像力をかき立てられ、最終的にはホストやコンテンツに対してより強くてより長く続く記憶が形成されます。ブランドはこのつながりを活用して信頼を築き、バリュープロポジションを共有し、行動を促すことができます。ポッドキャストは、最も没入感のあるエンターテイメントの1つです。ナレーターが話すのを聴いていると、このストーリーが自分だけの体験であるかのように感じます。とても近い距離感で楽しめます。

歩きながらポッドキャストを聴いていると、犯罪を解決する捜査官になった気分を味わえます。コメディーを聴いていると、自分だけのためのジョークに聞こえます。パワフルでパーソナルな体験です。それと同時に、体験を共有できるコミュニティの一員になれます。ポッドキャストを手に取ると、そこから秘密の世界に入っていく感覚を味わえます。その世界であらゆる種類のポッドキャストを楽しんでいる熱狂的なファンやコミュニティに出会えるでしょう。

2023年以降のポッドキャスト広告についてブランドが知っておくべき注目のトレンドを教えてください。

ポッドキャスト広告で注目すべきトレンドは次のとおりです。

  • 動画ポッドキャストは、ポッドキャストで最も急成長している分野の1つです。
  • プログラマティック広告は、マーケティング担当者が品質の優れた在庫を大規模に取引して利用しやすくするのと同時に、関連性の高いブランドメッセージを安全な環境で配信するのに役立ちます。
  • ポッドキャストには、オリジナルのIPに基づいて構築および拡大し、あらゆる角度からブランド機会を創出する機能があります。これらの機会には、スポンサーとの連携や、TV、映画、本、グッズなどへの適応が含まれます。

新しいコンテンツの量はジャンルを越えて拡大し続けています。私が1番楽しみにしているのは、YouTubeで人気のストーリーテラーであるMrBallenの、Dr.DeathOver My Dead BodyMrBallen’s Medical Mysteriesの今後のシーズンです。Trey Wingo、Michelle Beadle、Shea Serranoなどの著名人の声を取り上げた新しいスポーツ番組が次々と発表されるのを楽しみにしています。これらの番組はポップカルチャーとスポーツの見事な融合だと思います。ポッドキャストは最新のマスリーチメディアになっており、その勢いは衰えていません。

Wonderyで音声広告を始めようと考えているものの、どこから始めればよいかわからないブランドへのアドバイスはありますか?

advertising.wondery.comからお問い合わせください。私たちとつながりましょう。広告主様はあなたの目標を共有できます。私たちはあなたのキャンペーンに合った音声キャンペーンをカスタマイズできます。ポッドキャストで広告を配信していない広告主様は、お客様の1日のうち、ブランドがお客様にリーチしていない時間を無駄にしていることになります。

1~2 TIME、「You Now Have a Shorter Attention Span Than a Goldfish」、Kevin McSpadden
3 Edison Research、「Super Listeners」、2021年。毎週ポッドキャストを聴いている時間: ポッドキャストを週に5時間以上聴いている。