事例

EQUOは、ストローを使う喜びを取り戻して欲しいと考えます

目標

  • ブランドの認知度を高める

アプローチ

  • スポンサーブランド広告とスポンサーディスプレイ広告を開始
  • ブランドストアに詳細な商品リストを作成

結果

  • 会社の初年度には、EQUOの売上の95%がAmazonからのものだった


EQUOがAmazon Adsを活用して、お客様がサステナブルな商品を見つけるのをどのようにサポートしているかご覧ください

Marina Tran-Vu氏にとって、濡れてふやけた紙のストローほど、リフレッシュしようと思って買った飲み物を台無しにするものはありません。

35歳のこの起業家はホーチミン市の有名なベンタイン市場でココナッツ売りの屋台の前で、ぐにゃぐにゃになったストローをココナッツウォーターから取り出します。

「こんなのドリンクに絶対入れたくありません。台無しですよね。悪夢です」と彼女は言い、しなしなになった紙のストローに目をやり、近くのゴミ箱に捨てました。それから彼女はハンドバッグの中を探って、EQUOのストローを取り出します。そのストローはクリームがかったベージュで、茶色や黒の小さな斑点があります。これは天然繊維に由来する色です。このストローにはプラスチックのような厚みがあります。でも、プラスチック製ではありません。完全に化学物質不使用で、サトウキビのパルプから作られた天然素材でできています。

「サステナブルな選択肢で、しかもふやけたりしない。それが当社の提供するストローです」と彼女は言います。

Tran-Vu氏は、ストロー、食器、ステーショナリーなど、サステナブルで土に還る製品の製造を専門とする小規模企業、EQUOの創設者兼CEOです。同社の目標は、ベトナム全土および全世界で使い捨てプラスチックの使用量を削減することです。そのため、土に還る製品、つまり化学廃棄物や副産物を出さずに自然に分解される製品、同時にお客様にとって丈夫で信頼できるものを提供しています。

彼女が1人で始めた会社は、わずか3年で15人の従業員を抱えるビジネスに成長しました。EQUOは創業当初、サトウキビ、ココナッツ、コーヒー、草から作られたストローの4製品を販売し、それらはAmazonでのみ出品されていました。

EQUOは成長と売上増加に伴い、事業と製品の提供を拡大し始めました。同社は売上を伸ばすだけでなく、Amazon内でのブランド認知度を高めることに重点を置き、スポンサープロダクト広告スポンサーブランド広告スポンサーディスプレイ広告などの広告ソリューションを使用しました。こうすることで、米国、カナダ、地元ベトナムのお客様にリーチできるようになりました。

「当社は2021年にAmazon内で事業を立ち上げましたが、それが最大のターニングポイントだったと思います。それが当社の年間売上を本当に伸ばしました」と彼女は言います。彼女は、会社の成功と成長がAmazon Adsの広告プロダクトを活用したからだと考えています。

とはいえ、彼女がベトナムにたどり着いた経緯、つまり会社を立ち上げ、環境への情熱を育むことになった経緯は、彼女の人生の中での思いがけない出来事がきっかけでした。

彼女はカナダ出身で、ブリティッシュコロンビア州バンクーバーで育ちました。2020年に父親ががんと診断されたとき、彼女はマーケティング担当者として10年間働いたところでした。彼女の家族はファミリービジネスの管理を手伝ってもらうために、Tran-Vu氏にベトナムへ赴いてもらう必要がありました。現在ではEQUOの本社があるホーチミン市は当時、Tran-Vu氏の知り合いはまったくいませんでした。

「一人でコーヒーショップで過ごすことが多かったです」と彼女は振り返ります。

彼女が特に気に入っていたのは、にぎやかな通りに並ぶ多くの店の間に挟まれた小さなカフェでした。屋外のテラスは、生い茂った木々がひさしのように覆っていて、客を静かなオアシスにくるんでいました。テーブル係がドリンクをテーブルに置いたとき、彼女はジュースから何か見慣れないものが突き出ていることに気づきました。彼女はその写真を撮り、逆画像検索を行いました。そして、ドリンクに入れられていたのは、グラスストローだということが分かりました。

彼女はこの製品に驚き、なぜカナダでこのようなものを見たことがないのか不思議に思いました。

「カナダのような国は、サステナビリティに関してはとても進んでいるはずです」と彼女は言います。「ベトナムでこのグラスストローを見たときの私の最初の反応は、「なぜこんな解決策を今まで見たことがなかったのだろう」でした。 理にかなっているし、自然です。紙のストローよりも優れています。なのに、なぜ?」

その晩は、こうした疑問がTran-Vu氏の頭をぐるぐると巡り、そこから抜け出られなくなりました。彼女はグラスストローについてできる限りのことを知ろうとしました。そして、グラスストローは農作業に携わるベトナムの農家の人々に人気があることが分かりました。暑い屋外ではいつでも、農作業をする人々はそこに自生している草の茎が空洞になっている部分を引き抜いてヤングココナッツに突き刺し、手軽にさわやかな飲み物を楽しんでいました。農作業をする人々は、グラスストローを使い終わると、そのまま地面に投げ捨てていました。ストローは土に還るのです。

それから彼女はこう考えました。 丈夫で土に還るストローを天然素材から作ることができたらどうだろうか。

「裏庭に投げ捨てても、数世紀ではなく数か月で分解されてしまうようなストローを作りたかったのです」とTran-Vu氏は言います。

その後まもなく、彼女はベトナムと東アジアのメーカーと打合せを開始し、天然素材からストローを作るプロダクトデザイナーを見つけ、消費者や企業が簡単に購入して使用でき、土に還る使い捨て製品の製造に焦点を合わせた事業を設立しました。

Tran-Vu氏が製品ラインを立ち上げた後、彼女は新たな課題に気づきました。土に還るストローについてお客様に伝えるという課題です。彼女は、ブランドと商品の認知度を迅速に高めることを必要としていました。彼女がAmazon内で商品を販売し始めてからわずか3か月後、EQUOはAmazon Adsとの提携を始めました。

EQUOが使い捨てストロー、カトラリー、ステーショナリーを検討している買い物客の最初に思い浮かべるブランドになるのに、スポンサーブランド広告とスポンサーディスプレイ広告が役立ちました。このブランドは、買い物客が同社の商品をよりよく理解できるようするため、Amazon内で詳細な商品リストも作成し、高品質な商品画像を掲載しました。ブランドストアには商品リスト、画像、ブランドストーリーを整理して掲載しました。これはストーリーを伝え、会社の使命を伝えるのに役立ちました。

Marina Tran-Vuと仲間


EQUOのMarina Tran-Vu氏と彼女のチームは、Amazon Adsの広告プロダクトを活用して、お買い物中のお客様が土に還るストローや食器を見つけられるようサポート

「当社が販売しているもの、つまりサステナブルな方法で作られた商品をお客様に信頼してもらうには、どのプロセスも欠かせませんでした。そして、スポンサーディスプレイ広告のような広告ソリューションを活用することは、商品を出品し、買い物客の認知度を高めるのに役立ちました」とTran-Vu氏は語っています。

Tran-Vu氏によると、EQUOの初年度の売上の95%は、Amazonでのものでした。

「当社の初年度の成長軌跡はただただ驚異的でした。それは当社のビジネスに本当に役立ち、ビジネスが成り立つための助けとなりました」と彼女は言います。「またAmazonは、当社のビジネスを消費者に伝えるのにも役立ちました。Amazonを利用することで企業としての信頼と信用が得られ、カスタマーレビューもとても役立ちました。」

Amazonでブランドを立ち上げて以来、会社に対するTran-Vu氏のビジョンは膨らみ続けています。現在、EQUO製品は世界中の消費者が購入できるだけでなく、ベトナム全土の人気カフェやレストランでも使われています。Tran-Vu氏自身は、サステナブルなビジネスの創出に取り組んだ功績が認められてきました。2023年には、Sustainability Magazineでサステナビリティ分野における世界の女性トップ50に選ばれ、Shark Tank Vietnamにも競技者として出演し、EQUOの使命と製品に対する認知度をさらに高めました。

Tran-Vu氏が小規模ビジネスの成長を推し進め続ける動機は、環境へのプラスチック廃棄物の削減に対する関心です。EQUOの構築に取り組めば取り組むほど、彼女は気候危機についてより多くのことを学び、地球を救うために自分の分を果たしたいと願っています。

「甥や姪のために、より良い、よりサステナブルな世界を築きたいと思っています。EQUOが、土に還る使い捨て製品の販売だけでなく、気候変動や環境をサポートする方法について消費者に伝えることによっても、そうできると思っています」とTran-Vu氏は話します。「私は希望にあふれています。消費者がサステナブルな商品やソリューションを求め、当社の活動を気にかけている限り、EQUOには未来があります。」