事例
Amazon Publisher Cloudは、お客様をお気に入りの商品の取引につなげて、ブランドの売上を促進する
2024年6月12日 | 投稿者:Jamie McGill、商品マーケティングシニアマネージャー

目標
- 売上の増加を促進
- 新規のお客様にリーチする
- Cookieを利用できない状況で関連性の高い広告在庫をアクティベートする
アプローチ
- Amazon、Amazon Publisher Cloudをベータテスト
- 大手パブリッシャーがAPCに最適化された取引を厳選して実施
- Amazon Adsの独占的なリテールメディアのインサイトがキャンペーンに反映される
結果
- 売上が50%増加
- アクションあたりのコスト効率が36%向上
- Safariでのキャンペーン浸透率が35%
近年、アドレサビリティ環境が急速に進化する中、ブランドや代理店様は広告戦略をますます調整するようになっています。サードパーティCookieの廃止が間近に迫っていることに加え、知識豊富な広告主様は、iOSなどのオペレーティングシステムやFirefoxなどのインターネットブラウザなどを含めて、以前は認識できなかった配信によるキャンペーンのリーチや関連性を向上させるためのさまざまな手法をすでにテストしています。これは多くの場合、分析に基づくコンテキスト掲載枠、予測モデリング、高度にカスタマイズされたプログラマティックな取引を組み合わせて行われます。
Amazon Adsは、今後の変化に対応して使い続けることができるというだけでなく、既存のテクノロジーを改善するために設計されたさまざまなソリューションの開発に懸命に取り組んできました。Amazon Adsは、これらのソリューションを幅広く広告コミュニティに提供し、お客様が時間を費やすあらゆる場所で、より関連性の高い広告を配信して、お客様のエクスペリエンスを向上させています。Amazon Adsは、Amazonが所有するリテール事業向けにキャンペーンを実施し、新しく開始したAmazon Publisher Cloud(APC)で強化されたキャンペーンを有効にすることにより、売上の大幅な増加を促進できました。
APCがキャンペーンのリーチと関連性の効率を高める
AWS Clean Rooms上に構築されたAPCは、大手パブリッシャーがAmazon Adsとの専用シグナルコラボレーションを通じて在庫を最適化できるようにする最初で唯一のサービスです。つまり、パブリッシャーはAmazon Adsのシグナルから得たインサイトをもとにファーストパーティデータを分析し、従来の劣化していく識別子に頼ることなく、プログラマティックな取引を作成して、キャンペーンのリーチと関連性をより効率的に高めることができます。この機能により、Amazon DSPの広告主様は、パブリッシャー独自のシグナルがAmazon Adsのインマーケットセグメントやアフィニティセグメント(ペットフードの買い物客、健康やフィットネスの愛好家など)と重複している仕方に基づいて取引を開始し、関心の高いオーディエンスに大規模にリーチできるようになりました。
難易度の高いベンチマークに対する結果が予想を上回る
Amazon.comは最近、12のウェブパブリッシャーを対象にベータキャンペーンを実施しました。その結果、APC対応の取引により、Amazonでの売上が社内ベンチマークと比較して50%増加したことが判明しました。1 このキャンペーンの主要なKPIは売上増加でしたが、APCによる広告在庫の最適化により、Amazonを初めて利用したオーディエンスのアクションあたりのコスト効率も36%向上しました。2 これらの指標から、APCでオーディエンスのお気に入り商品の取引を紹介する際に、従来よりはるかに関連性の高い広告を配信できたことがすぐに明らかになりました。さらに、SafariではAPC強化キャンペーンの35%をオーディエンスに配信できました。これは、従来のアクティベーション手法(サードパーティCookieなど)では到達できなかった供給量でした。3 重要な点として、APCでは同等のCookieベースの購入よりもCPMが7%低くなりました。4 この点は、APCがより効率的なキャンペーンリーチ、関連性、成果を生み出すことを実証し、加えて価値の高い広告在庫全体でコスト効率を高められることを浮き彫りにしています。
Amazonデジタル広告担当ディレクターのThomas Wilsonは、「APCを通じて実現したキャンペーンは、難易度の高いパフォーマンスベンチマークを上回りました。このアクティベーションにより、広告の関連性が向上し、お客様にとってより適切で関連性の高いオファーが可能になりました。APCは、継続的なアクティベーション戦略の中核となる柱としての地位を確立しました」と述べています。
全体として、ベータテストでは肯定的な結果が得られました。APCには、従来の広告識別子に頼ることなく、キャンペーンの堅牢なアドレサビリティを実現する力があることが実証されたのです。
APCのゼネラルマネージャーであるSharmilan Rayerは、「APCでポジティブな結果が出たことを喜んでいます。当社は、ファーストパーティシグナルを活用した安全なコラボレーションが、持続的なアドレサビリティ戦略の重要な柱であると考えています」と述べました。
パブリッシャーの視点: Dotdash Meredith、オープンベータ期間中に高パフォーマンスを実現
Dotdash Meredithは、「People」、「Entertainment Weekly」、「Investopedia」、「Allrecipes」、「Food & Wine」、「Martha Stewart」など、よく知られた幅広いポートフォリオを持つ米国の大手デジタルパブリッシャー兼印刷パブリッシャーであり、APCの最初の統合パブリッシャーの1つでした。Dotdash Meredithがオープンベータ中にAPCをテストしたところ、コンテンツがCookieに勝るということを証明できました。Amazon DSPを通じて、インサイトを活用し、Cookieを利用しない新学期キャンペーンを実施した結果、最適化されていないキャンペーンと比較して、このキャンペーンは1.5倍の希望するオーディエンスにリーチしました。また、iOSでの関連インプレッション数は8倍になり、クリック単価(CPC)も19%向上しました。5 それ以降、Dotdash Meredithは声を大にしてAPCを支持しており、広告主様にAPC強化広告在庫のテストと有効化を検討するよう働きかけています。
Dotdash Meredithのイノベーション最高責任者、Dr. Jon Roberts氏は次のように述べています。「Amazon Publisher Cloudを通じて、ファーストパーティのシグナルをAmazon Adsのオーディエンスインサイトとともに分析することで、Dotdash Meredithの150万件を超える記事に、購入意向のシグナルをマッピングできるようになりました。これにより、お客様が読まれたコンテンツは、どんなクッキーシグナルよりも、お客様が購入する可能性が高いものをより強力かつ持続的に予測する要因となります」「Amazon Publisher Servicesとのコラボレーションを深め、これまで特定できなかったオーディエンスにリーチし、広告主様のパフォーマンスを高め、消費者エクスペリエンスを向上させる強固な未来を築けることを大変うれしく思います」
APCの開始により、広告主様は、新しいオーディエンスコラボレーションワークフローを通じて、パブリッシャーに取引を計画させたいオーディエンスセグメントを選択することも可能になりました。このことは、安全でコラボレーティブなテクノロジーを通じて広告主様とパブリッシャーの距離を縮めるというAmazon Adsのビジョンを大きく前進させるものです。APCは複数の大手パブリッシャーで採用されており、当社はAPCの利用をさらに拡大しています。APCが次世代のプログラマティック広告をどのように推進しているかについて詳しくお知りになりたい場合は、今すぐアカウントエグゼクティブにお問い合わせください。
1~4 Amazon internal、2024年
5 Amazon internal、2023年