ザ・シムズのクリエイティブな力をアピールする: Brand Innovation Labの舞台裏
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Amazon Adsの社内クリエイティブエージェンシーであるBrand Innovation Labがザ・シムズのビデオゲームに関するカスタムキャンペーンの作成を依頼されたとき、当社は私たちが持つすべての創造力をつぎ込まないといけないと考えました。
北極星に従う
概要は次のとおり明確でした: このプロジェクトを率いたクリエイティブディレクターのNic Howellは、「ザ・シムズが30年にわたってインスピレーションを与えてきたクリエイティブ性を人々に理解してもらうことです」と説明しています。「これが私たちの北極星でした。」
チームは、単にゲームを人々に知らせるだけでなく、ゲーム内外を問わず、ザ・シムズのクリエイティブな力を人々の生活の中でアピールしたいと考えました。
ノスタルジアが道を切り開く
シニアアートディレクターのRoxy Daltonが共有した子供時代の思い出が、クリエイティブの鍵となりました。
「子供の頃、いとこと一緒にザ・シムズをプレイしていました。私たちにとって宇宙一、お気に入りのゲームでした。」と回想しています。
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Roxy Dalton(Brand Innovation Labのシニアアートディレクター)
ザ・シムズを通して結ばれたいとこ同士の絆は、単なる娯楽ではなく、クリエイティブ性を発揮する手段でした。
「私が子供の頃、デザイナーという職は話題にすら上りませんでした」とRoxyは述べています。
「私のいとこは結局法律を勉強しましたが、自分の情熱がインテリアデザインと建築に向いていることに気付いて中退しました」と付け加えています。「今は、巨大なインテリアデザイン会社で働いています。ザ・シムズは『ただのゲーム』と思われがちですが、私のいとこは、プレイ中に発揮されたクリエイティブ性によって夢の仕事を見つけたのです。決して後戻りはしません。」
共感を呼ぶストーリー
チームは、ザ・シムズの影響がこの例をはるかに超えて広がっていることに気付きました。Roxyは次のように説明しています。「『子供の頃、ザ・シムズをプレイして、ファッションデザイン、音楽、アートへの情熱を見い出した』という話はたくさんありました。 信じられないほどでした。」
ザ・シムズのチームにこのアイデアを披露したとき、興奮が伝わってきました。Roxyは、「話し合いは活気に満ちていました。私たちは同じ考えを持っていることが分かったので、本当に興奮しました。このアイデアは、ゲームに情熱を見い出すという核心をついていました。」と述べています。
革新的な実施
ブランドデザイナーのJuhee Kimが述べているように、キャンペーンの実施も同様に革新的でした。 「ザ・シムズが人々の生活をどのように変えたかという感動的なストーリーを見つけました。このコンテンツは、ザ・シムズのコマーシャルというよりはドキュメンタリーのように感じました。」
Brand Innovation LabはAmazonのさまざまなキャンパスを活用して、ブランドエンゲージメントを最大限に高めます。「最近はコンテンツに飢えています」とJuheeは言います。「私たちは、ザ・シムズに興奮を覚えるであろうさまざまなAmazonオーディエンスを引き付けたかったのです。」
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Juhee Kim(Brand Innovation Labのブランドデザイナー)
このキャンペーンを際立たせたのは、特にFire TVデバイスでのエンゲージメントに対して独創的なアプローチを採用したことと、キャンペーンのリーチを広げるために、ザ・シムズをテーマにした背景とコマンドでAlexaデバイスをカスタマイズしたことです。
「楽しいチャレンジで、とても満足のいくものでした」とJuheeは述べています。「多くの人は、Brand Innovation Labがデザインや実施の両面でできること、そしてそのクリエイティブ性について知りません。クライアントが『えっ、これはすごい。Amazonにこんなことができるなんて知らなかった』と言ってくださるときが、最高の喜びの瞬間です。」
Amazon サンドボックス
Brand Innovation LabはAmazon Adsの一部で、クリエイティブディレクター、アートディレクター、ストラテジスト、デザイナー、コピーライター、デザインテクノロジスト、プロデューサー、プログラムマネージャーが一堂に集まっています。
エージェンシーで20年の経験を持つベテランクリエイティブのNicは、Amazon Adsで働くようになった経緯について、「私の同僚の90%はクリエイティブエージェンシー出身です」と振り返っています。
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Nic Howell(Brand Innovation Labのクリエイティブディレクター)
「従来の広告の世界では、小宇宙でサイロ化してしまうことがあります。しかし、ここで注目すべき点は、クリエイティブ性をすべて活用して、さまざまなプロパティで使用できることです。」
Amaoznはさまざまな商品を所有しており、それぞれに大きなアイデアが必要です。「クリエイティブにとって、Amazon Adsは誰もが望んでいたサンドボックスのようなものです。そこで一人一人が役割を果たすことができます。イノベーションは私たちのDNAに根付いており、実験は私たちの活動の中核をなすものです。」と付け加えています。
Roxyは、Brand Innovation Labを「Amazon内のミニエージェンシー」と表現し、大きな組織で働くことには独特の課題とやりがいがあることを認めています。
「Alexa、Prime Video、Amazon.comなど、私たちが取り組まなければならないことはすべてAmazonキャンバスの一部です。これらのキャンバスをクリエイティブな方法で利用してお客様にリーチします。」
「これらのパラメーター内で作業することで、よりクリエイティブになります」とRoxyは付け加えています。「ある種のガードレールがあることで、集中力が高まり、その中で仕事を行う新しい方法を見つけるひらめきを得るのに役立ちます。」
エージェンシーからAmazonへ
RoxyがAmazon Adsに入社したとき、新しい役割だけでなく、新しい仕事のやり方を見つけました。
「とても嬉しい驚きでした」と言います。「エージェンシーでワークライフバランスを取るのはたいへんです。それが当たり前だと思っていましたが、Amazonでは、その必要はないことに気付きました。ここでは、マネージャーがあなたの時間を大切に守ってくれます。マネージャーは、あなたが最大限のクリエイティブ性を発揮できるようにバランスを取れるよう気遣ってくれます。」
クリエイティブな挑戦
Juheeにとって、Brand Innovation Labに参加することはクリエイティブな挑戦でした。「さまざまなブランドと仕事をするという魅力は、たまならいものでした」と説明しています。「以前にも社内で仕事をしたことがありますが、1つのブランドだけで仕事をしていると、少し停滞感を覚えてしまいます。私は、さまざまな組織や業界で働ける環境で成長できることに気付きました。」
「Amazonがいかに大きいかということです」とJuheeは熱く語ります。「キャンバスをすべて探索して、何が可能かを見極めることができます。ある日はペット用品とコラボレーションし、次の日はビデオゲームとコラボレーションするというアイデアに、本当にワクワクしています。」